はじめに
前回の記事に続いて除去の話をしましょう。といっても今回は盤面に掛ける除去ではなくて、デッキ破壊についての話です。
まずは↓の動画を観てもらいましょうか。
《アザミ》を軸として相手デッキのユニットたちを墓地へ引きずり下ろすことで相手を戦えなくして勝つデッキです。
一応《エクステンション》が入っている一弾環境からずーっとコンセプトとしてはあるんだけどね。
アルクロコラボのパックに入っている《アザミ》の存在により、新たな地平を開いた感じですね。
では、デッキ破壊の特徴について書いてみましょうか。
なにをするのか&長所
デッキ破壊型のやることはそのものずばり「相手のデッキに入っているカードを墓地に移動させることで使用できなくさせ、戦力の低下を狙う」ことです。ユニットが一枚でも落ちれば、それの復活回数は自然と減ります。
同じカードが二枚も落ちれば残りの一枚を出すのはかなりリスキーな行為となるでしょう。
魔法が落ちた場合も、使うことができなくなりますから強力ですね。
各種耐性もデッキからなら無視できるので、耐性持ちを葬るという期待もあります。
短所
短所としては、- デッキを削るという行為を行う都合上盤面以外のところを弄る行為にリソースを割かねばならない
- 墓地回収効果一発でチャラになってしまう
- 相手のデッキが落とす効果の射程外のカードしか入っていない場合、詰みうる
まずは第一の点。
カードゲームにおいて、プレイヤーが使える資源は限られています。プレイヤーは、その限られた資源を展開に使うのか、除去に使うのか、ライフを減らすことに使うのかを考えてデッキを組んだり戦ったりします。
デッキを破壊していれば、効果によっては相手の盤面にいるユニットに何もできない場合があります。
《エクステンション》や《戦いを決めた妖精》のようなアクションスキルでカードを落とすユニットは特に顕著ですね。
《アザミ》はダメージを与えながらデッキ破壊できますが、SP3というコストがネック。他の型ならそこで使うSP3で何か有用なカードを出していたかも……。
そういう問題があるので、デッキ破壊を組む際は魔法やシールドで相手の動きを封じるロック戦術が併用される場合があります。
本職の人がやるようなガチガチのやつではなくて、《永久凍結》辺りで黙らせてその隙に削るとかそんな感じです。
次に第二の点。
アルネオにも「墓地にあるカードをデッキへ戻す」効果が存在します。基本的にコストが高いか癖が強いのだけど。
特に継戦能力の引き上げやカウンターを目的に採用される《強襲作戦》が厄介。《エクステンション》数回分に相当する主力カードをごっそり戻されます。
戻されたら最後出し直されて終わりですね。
これがあるので最近のデッキ破壊使いはほぼ必ずといっていいほど《太陽の光》を採用しています。機を見て墓地を消滅し、回収できなくするわけです。
……が、うまくいかない時は本当にうまくいきません。相手の《アスピダ》の魔導砲で《太陽の光》落とされたとかな。
そして第三の点。
射程外の相手と遭遇した場合。
例えば《アザミ》使いの場合。《アザミ》の「オメガディザイア」は相手のデッキから「LV4以上のネームド」を二枚落とします。
この条件を満たすカード、入れてない人は全ッ然入れてません。LV3だけで完結する月公国デッキとかはネームドをオープンで落とせるんですが、ネームドがほとんど入ってない赤2軸モンスターや翼竜だとかなり分が悪いですね。落とせるカード格段に減るからね。
《エクステンション》や《戦いを決めた妖精》もそれぞれ穴があり、完全に削り切るのは意外と難しいんです。《ピアース》は何でも落としますが、オートスキルだけで撃破まで持っていく必要があるので倒せない時は一枚も落とせません。
《ゴミを作る》は必ず一枚なんでも落とせるのですが、本当に落とすだけで盤面には何もしないので状況によってはノーセットと大して変わらないという場合も。
そのため、デッキ破壊するなら、カードを落とす手を複数持ちたいところです。そんなあれもこれも欲張る必要は無いと思います。
二種類くらいあれば多分何とかなります。
終わりに
とまあこんな感じで今回はデッキ破壊について考えてみました。押してだめなら引いてみろってもんで、特定のカードが強すぎると困っているならそいつを徹底対策できるデッキ破壊を考えてみるのも一興かと思います。《アザミ》なら最近流行りの《アスピダ》を落とせますよ。勿論落ちるかは運勝負ですが。
そして最後に注意点をひとつ。アルネオでは、他のTCGと違い、デッキの中身がカラになっても試合は終わりません。
そのため、「相手がデッキ破壊型でこちらのデッキを削りきった。残りのシールドで盤面を挽回できない。やられるのを観ているしかできない」状況に陥ったら投了してください。加えて、超大型デッキ同士で消耗戦やってるとお互いのデッキ枚数が尽きることがあります。もしそうなった場合は、ターンを飛ばし合って30ターン目の引き分けを狙うよりほかありません。その時は付き合ってあげてください。
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